第二回 ”飲むリエ太郎の独り言”

秋も深まり冬の訪れを感じる頃は、文学や芸術、そして「食」を一層愉しみたくなりますね。
そんな季節になると、しっかりとした重めの赤ワインや、オールドヴィンテージを呑みたくなりますが、たまにはゆっくりとブランデーグラスを傾けるのはいかがでしょう?

ブランデーとは、果実酒からつくった蒸留酒の総称。語源はオランダ語の「焼いたワイン」を意味する brandewijn から来ています。明治時代の辞書『袖珍獨和新辭林』によれば、かつては「葡萄地酒」と訳されており、主に白ブドウのワインを蒸留して樽に入れ、熟成して製造するというものです。

これらの他にも、ブドウ酒用の果汁をとったあとの搾りかすを蒸留して作る「かすブランデー」ブドウ酒の澱でつくる「リーズブランデー」干しブドウからつくった酒を蒸留する「レーズンブランデー」などがあります。

フランスのマールというブランデーは、オーク樽で熟成しますが、イタリアのグラッパは樽熟成を行わず,無色のブランデーになります。また、アップルブランデーはリンゴ酒(シードル)を蒸留するもので,フランスのノルマンディー地方に産するカルバドスはもっとも有名です。ブランデーと一口にいっても、これほどさまざまな酒類が愉しめるのです。

秋の夜長に、ブランデーの芳醇なアロマと共に、大人の時間を愉しむのは如何ですか?

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